モバP「アイドルにサスペンスドラマの犯人役のオファーだって!?」
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57: ◆P4gW9oKees
2018/02/05(月) 00:56:09.59 ID:T9EMtrbA0

翌日、彼女の遺体が発見され大騒ぎになりました。
私は凶悪な殺人犯におびえるか弱い女の子を演じます。

例の高校生から、みんなに対して1人で行動しないよう、部屋の戸締りはしっかりするように通達がありました。
名探偵の孫だか知りませんけど、なんのつもりでこの場を仕切っているんでしょう。

まあ、その通達も意味はありませんけどね。

倉庫にハンバーグのレシピを置いておいたおかげで、もう1人の彼女にはこの殺人の動機がわかったことでしょう。
もしかしたら、犯人がうちの料理部の誰かということまでわかっているかもしれません。
それなら話は速いです。

合宿2日目の夕方、私は「もう1人」の部屋へ向かうと、扉をノックをしてから手紙を差し込みました。

内容は「あなたが彼女に巻き込まれただけだということは知っています。今夜1人で合宿所の裏にある林までおとなしく来て事情をすべて話せば助けてあげます」と。

もちろん助けてあげるつもりなんてありませんけど、彼女の口車に乗せられて一緒に薬を飲んだもう1人の彼女なら、おとなしくのこのこ現れるでしょう。


私は先に林で待ち伏せて、もう1人が来るのを待ちます。

数十分も待っていると、もう1人がやってきました。
ちゃんと1人で来たようです。

私は、彼女の後ろから忍び寄り、倉庫から持ち出しておいたスコップを振り上げ、彼女の頭にたたき付けました。

「がっ……」

彼女はその場に倒れ込みましたが、力が弱かったのかまだ動いています。
私が再びスコップを振りかぶると同時に、彼女がこちらを振り向きました。

「ひっ」

今度はおでこのあたりに命中。
その一撃で動かなくなったので、念のためにもう2、3回たたいておきます。

彼女が完全に動かなくなるのを確認すると、今度は見立ての準備です。

「次は…一緒にこねる……」

同じスコップで周りの土や落ち葉、枝などを集め、彼女の身体にこすりつけます。

これで、少しは「タネ」に見えるんじゃないでしょうか。

こうして私の復讐は達成されました。

「あはっ…あははっ」


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