【モバマス】 塩見周子「なか卯には人生がある」
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43:名無しNIPPER[sage saga]
2018/01/28(日) 04:41:13.86 ID:nBRbhFMNO
周子「……プロデューサーさん、飲みすぎだよ?」
P「あ、あぁそうだな……。すまん……」フラフラ
周子「もう、千鳥足じゃん」
P「いや、大丈夫大丈夫。まだまだいけるぞ俺はー」
周子「完全に酔っ払いのセリフだよ……」
周子(父とプロデューサーさんの酒宴は、二時間ほど続いた)
周子(あたしのことを饒舌に話す二人――あたしは耐えられなくなってその場を後にしようとしたけど、父から『お前もここで食べてけ』とか『プロデューサーさんにお酒をおつぎしなさい』とか言われて、結局付き合わされた。あたしは仲居さんじゃないのに……)
周子(それにしても、プロデューサーさんとお酒を酌み交わす父は、初めて見るような父だった)
周子(父はお酒を飲むような時も、決して羽目を外すようなタイプではない。酔ってもちゃんと自我を保てるタイプだ。お盆やお正月に親戚一同が集まって宴会が催される際も、決して潰れるようなことはない。ただ黙々とお酒を飲んで、たまに一言二言会話するような人間だった……)
周子(それなのに、プロデューサーさんとお酒を飲む父は実に楽しそうで、いつになく饒舌だった)
周子(そして……。酔っているプロデューサーさんをそのまま一人で帰すのは不安だったので、あたしは見送り役としてこうしてホテルまで付き添っている)
周子(心地よい夜風が吹き抜ける――空にはまんまるの月が浮かんでいた)
周子「――少し、夜風に当たろうよ」
P「おう、そうだなー」
周子「ほら、手――」
P「……え?」
周子「プロデューサーさん、危なっかしいから」
P「いや、あのな……。こんな夜に少女とスーツ姿のおっさんが手を繋いでたら警察に……。それに、文〇砲がぁ――」
周子「いいから、酔っ払いは黙ってて」
P「はい」
周子「素直でよろしい」ギュッ
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