【モバマス】 塩見周子「なか卯には人生がある」
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2018/01/28(日) 03:48:00.21 ID:nBRbhFMNO


周子(――というわけで、新幹線を下りて中央口を抜けた)


周子「……」


周子(あれから何年も経ったわけではないけれど、何故か凄く久しい感覚が押し寄せる)


周子(これまで、毎年帰省しているにも関わらず……。久しぶりというか、懐かしいというか……)


周子(時間帯はすっかり夜……。中央口を抜けると、ライトアップされた京都タワーが煌々と夜の都を照らしている)


周子「……」


周子(ライブがあって、それが終わるまでは実家にお世話になることは既に連絡してある)


周子(そして、あたしが今日帰って来ることも……)


周子(母は、『あらかじめ連絡しなさい。そしたら迎えに行くから』と言ってくれたけど、あたしはそれを断った……)


周子(それは、ここから歩いて帰れるってのもあるけど……)


周子(――あまり気分が乗らなかった)


周子(気分が乗らない――いや、いつも通り帰ればいいだけ。そうなんだけど、東京に出て以来、あれから毎回帰省するとどこかよそよそしい感じがあたしの中にはある)


周子(……お察しの通り、原因は父との関係にあるんだけどね)


周子「……」


周子(あたしは歩き出す……。目的地は実家ではない……)


周子(最後の悪あがきというか……。そうやってあたしは夜の京都を徘徊してみせた)






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