森久保乃々「さよなら、森久保」
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8:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 18:48:07.15 ID:QxgIwWOp0

 その日から私は「いい子」ではなくなってしまいました。
 正確には、いい子でありたいと願っていたのですが、いい子であることを保つことが出来なくなりました。
 
 私は常に、人の視線に怯えるようになりました。
 
 学校ではクラスメイトの針のような視線。
 私の背中に大きなシールや埃が付いていて、それに気づいていない私を笑っている。
 
 授業中にさりげなく伸びを装って、背中に手を伸ばしてみたり、
 窓ガラス越しに、自分の臆病な姿を確認する機会が増えました。そして、

「森久保さんはいい子ね」

 と言う、笑顔。
 
 私には、その言葉が皮肉やお世辞のように聞こえ、笑顔や言葉の裏が見えてしまいそうで、怖くて仕方なくなりました。



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