75:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 23:13:00.68 ID:QxgIwWOp0
その笑顔に何も言い返すことが出来ず、何が大丈夫なのだと、ひとり不安と恐怖を抱えていると、
いよいよライブ前日の夜になってしまい、逃げ場のなくなった私は、ノートを開き、
こうして自らを告白するような文章を書くことで、
いかに自分がライブを嫌がっているか、アイドルに向いていないのかを正当化させようとしているのです。
改めて書いてみると、
自分はやはりアイドルというものに、人と生活をしていくということに、向いていない気がします。
腕時計を見ると日付が変わりそうなことに気づきました。そろそろ寝ないといけません。
眠りたくありません。寝るとすぐに朝がやってきて、
私は多くの人の目に晒されながら歌に踊りを披露しないといけません。
明日なんて来なければいいのにと、ここ毎日祈りながら、私は眠りについています。
長々と、それこそ遺書のように書き綴ってきましたが、
結局のところ私が言いたいことは、ライブに出たくない。人の目が怖い。それだけなのです。
どうか明日よ、来ないでください。目よ、覚めないで。私はそう叫びながら、ここで一度ペンを置きたいと思います。
了
166Res/111.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20