33:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:00:44.45 ID:QxgIwWOp0
それからはとんとん拍子で話が決まっていきました。
私は一人、今まで住んでいた名古屋の街を離れ、東京へと向かうことになりました。
私がアイドルになると告げると、母は喜び、クラスメイト達は悲しみました。
「乃々ちゃんがいなくなると寂しいな」
東京へと向かう日、夏休みだというのにわざわざ開いてくれたお別れ会が終わると、
クラスメイトの何人もが、そう言って涙を流しました。
しかし私には、その友情の証とでもいうべきクラスメイトの涙が、
クラスメイト自身は関係ないのにどうして泣けたものかと、演技の涙のように見えてしまって仕方ありませんでした。
名残惜しそうに落ちていくその涙から逃げるように、私は学校を後にしました。
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