148:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 02:26:01.72 ID:GJMDUn0X0
彼らは笑っていました。
私を応援しているようでした。
よく見ると、ライブで倒れた時に見た、お客さんの顔がちらほらと混ざっていて、
私は、あのライブを見た後でもまだ私を応援してくれるのだと、
プロデューサーさん達以外にも優しい人は世の中にたくさんいるのだと気づきました。
歌が歌えず、身体は思うどおりに動かなくなっていきました。
それは緊張や恐怖でなく、涙のせいでした。涙が、思いが、私の中からどんどん溢れていました。
私は泣きながら、笑っていました。
何とかこの気持ちを、不格好でもいいから、精一杯の感謝を伝えたくて、
私は泣きながら笑顔で、客席へとウィンクを飛ばしました。
そのぎこちないウィンクに、これでもかというほどの歓声が返ってきました。この日一番の大きな歓声でした。
たくさんの人の笑顔が私をつつんでくれました。
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