14:名無しNIPPER
2018/01/23(火) 19:00:16.73 ID:QxgIwWOp0
しかし、私の絶望のような思いとは裏腹に、
「森久保さんって実は面白い人だったんだね」
クラスメイトは声を漏らしながら笑いました。
すると、まるで寒さから逃れるように、他のクラスメイトたちも、私の元に引き寄せられてきました。
「どうしたの?」「森久保さんが面白くて」
「どういう風に?」「森久保さん、さっきの言葉もう一回言って見て」
クラスメイトたちは期待の眼差しを私に向けました。
私はその目を見ることができず、右斜め下の、土と白線へと視線を流しながら、
「寒いんですけど……。マラソンなんかしたくないんですけど」
クラスメイトたちは声をあげて大笑いしました。普段はあまり笑わない先生も笑っていました。
「森久保さんおもしろーい」
クラスメイト達が口を揃えて言いました。そのとき私は不思議な感覚に襲われました。
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