32: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 22:43:06.47 ID:VWwRAsjo0
言って、芳乃ちゃんは廊下の向こうを指差しました。
電気は生きているけど、それでもどことなく仄暗い薄闇の向こうに、光のような点がぽつんとありました。
動いていました。
こっちに向かってきています。
思いのほか小さくて、私はそれをタンポポの綿毛のようだと思いました。
「……って、あれ……」
美嘉ちゃんが戸惑うようにつぶやきます。私達も、たぶん同じ気持ちです。
やって来たのは、一匹の真っ白な兎さんでした。
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