18: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 17:09:35.77 ID:VWwRAsjo0
心細くなって、議論するプロデューサーさんの膝にのそっと前脚を乗せます。
頭を撫でてくれました。手はいつもの五倍くらいごつごつしてるけど、優しさは据え置きです。うれしい。
「――みんなっ大丈夫!? プロデューサーは!?」
と、事務所にダルマみたいな女の子が飛び込んできました。
というのも上から下までもこもこに着膨れして、顔はおろか体のラインまで隠しきってるくらいなのです。
でも、声と匂いですぐわかりました。
「ぽこ!(美嘉ちゃん!)」
「美穂! と、プロデューサー!? どうしちゃったのその体!?」
あ、すごい、一目でわかった。
「ちょっと茄子さん好みに肉体改造されてな。美嘉こそ何だその格好? 外そんなに寒いのか?」
「あ、これは……その」
なぜか身じろぎする美嘉ちゃん。帽子も目深に被ったままで、私達みんな頭に「?」を浮かべます。
いち早く察したプロデューサーさんの質問の意味を、私は最初、よくわかりませんでした。
「……ひょっとして出ちゃったか、色々」
体のラインが隠れるくらい着込むのは、そうすること自体が目的だからで。
俯きがちなまま美嘉ちゃんは頷きます。
「うん」
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