19:名無しNIPPER[sage]
2018/01/21(日) 17:52:55.03 ID:bZ3flUUgO
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第三国境警備隊 簡易営倉
団長「ッハ...」ムクリ
団長「...檻?」
日本兵「おはよう、随分うなされてたけど大丈夫?」
団長「あ...君...」
日本兵「君の軍の代表が来るまで、ここで大人しくしててくれるとありがたい」
茶色の服...革製のベルトにいくつかの箱...腰に細い剣...見たことの無い服だ、わが国を含め
近隣諸国の軍は、鎧がもっぱら主流で、戦場ではこのような軽装ではまず行かない
石造りの城にしては石の繋ぎ目は見えない、高度な技術で積んでいるのか...檻はわが国と同じ鉄製だ
団長「ここは...」
日本兵「あぁ、警備隊の簡易営倉だよ、司令部の地下にある、ここなら榴弾も徹甲弾も防げるよ」
団長「徹甲...」
聞きなれない単語...大砲に積む玉のことだろうか...
団長「こんな城...いつの間に作ったんだ?」
この城は外から見てもかなり大きく、一日二日では到底できるものではない、だが付近の住民に気づかれず...
ということは意味は...
団長「住人でさえも...僕を...」
日本兵「ん?大丈夫?」
団長「ふふふ...僕が何をしたんだ...」
日本兵「...」
団長「もういい、煮るなり焼くなり、好きにしてくれ...僕はもう疲れた...」
日本兵「ひ、悲観的になるのはまだ早いんじゃない?」
団長「悲観的?いや、違うね...悟ったんだ...僕は、やはり器ではない...」
家臣からの冷笑、騎士団長のからの蔑みの目、メイドたちの根も葉の無い噂
団長「共和国は...スタンレー共和国はもう終わりだ...」
日本兵「...疲れてんだな、あんた」
団長「あぁ...とても...」
日本兵「...すぐに戻る」
団長「...」
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