奈緒「志保、コタツはいつでも出せるんやで」
1- 20
4:名無しNIPPER[saga]
2018/01/18(木) 21:12:52.65 ID:3iKMEwHU0
 ただ、奈緒さんがお酒に弱いのは、ちょっと意外だった。
 いや、ひょっとすると平均的くらいなのかもしれないけれど、序盤から軽快に飛ばすものだから安心していつも通りのペースで飲んでしまった。
 私にも責任の一端はある。とはいえ、ついてきたのは自業自得、窘めるくらいはしておきたい。

「あんまり強くないんですから、自分の限界は弁えてくださいよ。酔いつぶれたりしちゃダメです。一応、女の子……女性なんですから」
「ちょっと待って志保、今なんで言い直したん。私はもう女の子ではないと、そう言いたいんか!」

 藪から蛇が出てきた。私はまだ四捨五入すれば辛うじて20ではあるけれど、こんな理屈を思いつく時点で年を取ったなぁと感じる。
 つまり、人のことは言えない。明日は我が身だ。

「もう3十路なんですから。大人になってください」
「ま、まだやから! あと2年ある……まだ若い、若いんや……」

 アルコールが効いているのか現実が受け止められないのか、さめざめと泣き出す奈緒さん。
 記憶の中より面倒くささに拍車がかかっている。
 アルコール、おそるべし。あるいは寄る年波かもしれないけど、これは黙っておこう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
45Res/48.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice