27:名無しNIPPER[saga]
2018/01/25(木) 23:29:07.78 ID:a73Q7okW0
幼の病気が発覚したのは、中学1年の秋だった。
その頃から、彼女の体の異変は俺の目で見てもわかるものだった。
激しい息切れ、歩き方の異常、体が言うことを聞いていないのは一目瞭然だった。
彼女は病院に行った。
心配だった俺は、その日に幼の家に行った。
でも、その日に幼は帰ってこなかった。
代わりに、幼の両親が幼の家の前で座り込んで冷え始めた秋風を凌いでいた俺を見つけて、
幼母「どうしたの、男くん」
と、疲れ切ったように、またやつれたように言った。
男「幼は、どうなったんですか」
病名とか症状とかは分からなかったが、分かったことがあった。
それが不治の病だ、ということだった。
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