24:名無しNIPPER[saga]
2018/01/25(木) 22:55:02.70 ID:a73Q7okW0
おさな「・・・」
とも「い、いや」
そのときの彼女の目はひどく澄んでいた。
おさな「そっか、ありがとう。」
とも「・・・」
おさな「けどね、けどね、あたしはね、どうしてもおとこじゃないとだめなんだ」
分かっていたさ。痛いくらいに。
おさな「おとこがばかみたいなことしたときにたすけてあげるのは、あたしだけだから」
とも「・・・つよいね」
おさな「そうかな、あたしはただおとこをまもってあげたいってだけだよ」
おさな「きょうみたいなことがあっても、そのきもちはかわらない」
もう、聞きたくなかった。
とも「そっか、うん、ありがとうね」
おさな「あたしこそ、ごめんね」
とも「あ、このことがおとこにはひみつね」
おさな「うん」
男には知られるわけにはいかなかった。
ただでさえ劣等感を感じていたのに、こんなこと知られたらもう男とはまともに話せない気がした。
幸い男にバレること無く季節は移ろい、僕らは中学生になった。
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