68:名無しNIPPER[saga]
2018/02/27(火) 18:47:56.81 ID:pVswnjsH0
雪ノ下「…あなたがどう言う意図で言っているかは分からないけれど、半分は正解よ。確かに、彼と一色さんが恋人関係にあると知ったのはショックだったわ。」
そう言って、雪ノ下はどこか遠くを見る。その目は、悲しそうでもあり、また何かを懐かしんでいるようでもあった。
雪ノ下「もっとも、別に私が彼に恋愛感情がある訳では無いわ。そこは勘違いしないで頂戴。もっと別の理由よ。」
そう言い放ったきり、雪ノ下は何も語ろうとはしなかった。それはその先を聞くなということなのか、それとも俺が聞くかどうかを試しているのか、前者にも後者にも取ることが出来る沈黙だった。
八幡「なあ、お前いったい」
雪ノ下「1つだけ聞かせて頂戴。」
俺の言葉を遮るように雪ノ下が言う。
雪ノ下「貴方は、一色さんと彼が付き合っていることを、知っていたの?」
八幡「…ああ。お前は知らなかったと思うが、二人が付き合い出したのは、俺達とディスティニーランドに行った日だ。俺は偶然、一色が葉山に告白しているところを目撃した。」
雪ノ下「…そう、なのね。」
ポツリと雪ノ下が呟く。その表情は、雪ノ下雪乃という人間の強さと、今にも壊れてしまいそうな脆さの両方を兼ねていた。
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