39:名無しNIPPER[saga]
2018/01/20(土) 00:34:52.80 ID:ieikTohN0
八幡「…どういうことだ。」
葉山「そのままの意味さ。いろはと付き合うなんて俺らしくない、俺のスタンスとは違う。君はそう思わないかい?」
八幡「…。」
率直に言うと、まさにそう思う。
葉山隼人とは、みんなの人気者だ。誰かと敵になることを嫌い、誰か一人のものになることもなく、みんなのものであり続ける。そうでなくてはならない。そうであることに執着していると言ってもいい。そういう存在だったはずだ。
それがどうだ、こうもあっさり一色と付き合うとは。それは葉山隼人のやり方とは違う、特定の誰かに肩入れしている。おかしい、それではあいつが守ろうとした関係、俺が偽物と否定したものを守ることは出来ない。
八幡「…いや、思わないな。大体俺はお前のことなんてそんなに深くは知らない。」
葉山「…君ならそう言うと思ったよ。」
だが、今ここで伝えることはしない。
八幡「でもいいのか?前に確か好きな人がいるとか言ってただろお前。」
葉山「…あれか。いいんだよ別に、あれは戸部に合わせて仕方なく言ったものだ。本気じゃない。」
八幡「…そうか。」
葉山「それに、いろはもとても魅力的な人だよ。彼女からの好意は、素直に嬉しい。」
やはり俺の考えすぎだったのだろうか。目の前の笑顔を見せた葉山が、嘘を言っているようには見えない。実際、一色は魅力的だ。葉山と付き合うのも傍から見ればお似合いだろう。いや別に俺は好きじゃないからね?ばっかじゃないの!勘違いしないでよねっ!?
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