2:名無しNIPPER[saga]
2018/01/17(水) 09:54:53.69 ID:UID3VQI0O
ライバル「何奴……ゴホッゴホッ」
俺「俺だ! 見舞いに来たぞ!」
ライバル「貴様は鎮西八郎ではないか……ゴホッ、敵方の人間が、なぜ見舞いなど……」
俺「貴様に死なれては困るからな! ほれ、果物だ! これで栄養をつけよ!」
ライバル「私に死なれては、困る……?」
俺「元服前から、貴様とはよく争ったものだな。握り飯の大食い合戦に始まり、相撲や徒競走、背比べ。好きな女子の取り合いでは、俺とお主ふたりとも負けて一緒に悲しんだのを覚えている」
ライバル「そんなことも……あったな……」
俺「何年戦ってきたと思っておるのだ。お主はもはや、俺の半身のようなもの。その半身が病で倒れるなど、あまりに情けない」
ライバル「武士ならば……戦場での死こそ誉れなり……か……ゴボッ」
俺「然り! お主を討つのは俺だ。断じて病などではない! お主がその程度の男でないことは、誰よりも俺が知っている!」
俺「林檎、剥いてやったぞ」
シャクシャクッ! シャクッ!
ライバル「う、うまい……」
6Res/5.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20