1:名無しNIPPER[saga]
2018/01/17(水) 09:42:17.32 ID:UID3VQI0O
〜1156年、八丈島〜
俺「なにィーッ、それは本当なのか!」
部下「はい。聞くならく、結核を患っているとのこと。俺殿、これは絶好のチャンスですぞ。ライバルが衰弱死すれば、天下は貴方様のものに……」
俺「よし! ちょっと行ってくる!」
ジャポォーン!
ザパァ! ザパザパァ!
俺「よし! 鎌倉についたぞ!」
ドンドン! ドンドン!
俺「おい開けろ! 俺が来たぞ! 開けろ!」
守衛A「痴れ者ッ! ここをどなた様の屋敷と心得る! 貴様のような下郎が、敷居をまたげるはずなかろう! 疾く帰れ!」
守衛B「おい、待ち給え。右目から顎にかけて走っている傷痕……7尺にも及ぶ身長……。間違いない! 先の対戦で崇徳上皇側についた、俺とかいう化け物ではないかァーッ!」
守衛A「な、なんだってェーッ!? 殿の宿敵ともあろう御方が、何故ここにいらっしゃるのだ! 丁重にもてなしたい所だが、敵軍の将ゆえ、そういうわけにもゆきませぬ!」
俺「さっさとライバルに会わせろ。テメェらみたいな郎党とくっちゃべってる時間なんか、無ェんだよクソが」
守衛A(おいどうする! 殿の部屋に通してさし上げるか!?)
守衛B(待て待て、いくら殿が認めた良き敵と言えど、所詮敵は敵ぞ。病に乗じて、首を獲りに来たのやもしれん!)
守衛A(しかし、小脇に林檎や蜜柑の入った籠のような物を携えているぞ!? あれは如何なること!?)
俺「邪魔するぞ!」
守衛A「アッ、ちょ、やめ……」
ドカーン
お邪魔しまーす!
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/01/17(水) 09:54:53.69 ID:UID3VQI0O
ライバル「何奴……ゴホッゴホッ」
俺「俺だ! 見舞いに来たぞ!」
ライバル「貴様は鎮西八郎ではないか……ゴホッ、敵方の人間が、なぜ見舞いなど……」
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