46:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:10:57.00 ID:2X1um2xF0
ちひろ「え……これ、ほたるちゃん……ですよね」
ほたる「見間違いでなければ……私が……表紙にいます」
P「…………」ドヤァ
ほたる(雑誌の表紙に大きく映っているのは、ポルノ映画の看板の下で、小さな赤い花を1輪、両手で持った白菊ほたるです。間違いなくこの前の撮影で撮った私の写真でした)
ほたる(呆気に取られている私とちひろさんの横で、プロデューサーさんが得意げな表情をしています)
ちひろ「す、すごいじゃないですかっ、マイナーな雑誌とはいえ表紙を飾れるなんて」
ほたる「は、はい……私もびっくりです……」
ちひろ「……プロデューサーさん、知ってて黙ってましたね?」
P「死にたい、死にたいと言って[ピーーー]なかった僕らが生きる今日がこんなに白々しいものだと伝えたい」
ちひろ「どうりで買ってきた雑誌をいつまでも紙袋から出さない訳ですよ、まったく」
P「それでも死ななくて良かったと思う日がたまにある事を伝えたい」フンス
ちひろ「もう、舞い上がり過ぎですよ。……気持ちは分かりますけどねっ」
ほたる(楽しそうに話をする2人を見ていると、私の中でも段々と実感が湧いてきました)
ほたる(あの時、プロデューサーさんに見守られて、カメラマンさんに撮ってもらった写真と、今こうして目の前にある雑誌の表紙の写真)
ほたる(同じように見えなかったそれらが私の中で結びついて、遠いおとぎ話にしか見えなかった私のお仕事の成果がすぐ触れるところにまで急にやってきたような感じがしました)
ほたる(それが嬉しくて、目頭が熱くなってきてしまいます)
P「……希望は唯一つで、諦める訳は捨てるほど」
ほたる「プロデューサーさん……?」
ほたる(それにすぐ気付いてくれたのか、プロデューサーさんは私と目の高さを合わせ、諭すように声をかけてくれました)
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