【安価・コンマ】提督「……腹減ったな。なんか作るか」秘書艦「提督の手料理……?」
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121: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/01/21(日) 01:22:26.94 ID:Cls4RrSA0


提督「……俺に料理を?……いやいや大和、料理でお前に俺が教えられることなんて、今さら有るわけねーだろ」

大和「ですが……」



提督「……ふむ、料理を教えて欲しいと言ってきた駆逐艦達が、揃って2回目からはお前の烹炊所に来なくなる、と」

大和「……ええ。頼って貰えて嬉しかったですし、張り切って教えたつもりなんですが……全力でやればやるほど、最初はキラキラしてた駆逐艦の子たちの目がどんどん曇ってきて、次からは誘っても引きつった表情で断りを……」

提督「……ちょっと待て。全力、だと?」

大和「はい」

提督「お前の、全力?」

大和「はい、大和型戦艦の誇りにかけて、生半可なことはできませんから」

提督「……質問。ちなみに、最近だと、どんな料理を教えてやろうとした?」

大和「まずは、身近なところでパスタ料理を教えて欲しい、ということだったので、ソース・アメリケーヌの作り方を……」

提督「ほ、ほう……ちなみに作り方の手順は?」

大和「はい、まずはオマール海老か伊勢エビを用意して」

提督「……続けろ」

大和「海老の頭や殻をオーブンで」

提督「……もういい、だいたいわかった。……ていっ」チョップ☆

大和「え? あの……」

提督「お前なあ……オマール海老とか伊勢エビとか、駆逐艦の子たちがそんな食材、いきなり扱いきれるわけねーだろ。まずはあいつらが普段から使ってる……もしくはちょっと背伸びしたら扱えそうな食材から教えてやれよ。お前ギア上げすぎ。そりゃビビるわ」

大和「あ」

提督「だいいちな? あいつらの寮の部屋に、オーブンだのなんだの、そんな大層なもんはない。結局自分では作れないような料理を全力で教えてもらって、あいつらにどうしろと?」

大和「あう……」

提督「お前に悪気は欠片もないだけに、あいつらも困ったろうな」

大和「あ……あの……提督、私、どうすれば……」

提督「(……ちょっとキツく言い過ぎたか)まあ、真面目で全力なのがお前のいいところだ。今回はちょっとそれが空回っちまっただけなんだからさ。もっぺん同じ料理教えてやれよ」

大和「……え? ですが……」

提督「この世で大事なものは、タイミングにC調に無責任、ってな。お前に足りないのは『適当さ』だ。」


提督「……さあ大和、一緒に作ろうぜ。あいつらにも作れるような、適当で大ざっぱで、ご機嫌な料理をさ」





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