44: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/13(土) 00:11:39.47 ID:TDi1TcfI0
〜〜〜〜〜
「はい、終わりましたよ。鏡を見て、何かメイクに気になる部分とかなどありますか?」
「ううん、大丈夫。ありがとうございます」
「じゃ、頑張ってね。応援してるわ」
「はいっ」
自分でもびっくりするくらい、控え室にいても、心は落ち着いたままだった。
以前は返事もできなくて、シワを眺めて凹む時間だったけど、今はそんなことはない。
「あっ、プロデューサーさん」
「お疲れ。調子はどうだ?」
「うん、大丈夫だよ」
「ならよかった。……頼もしい限りだ」
「みんなの顔、ちゃんと見てくるね」
「ああ、いってらっしゃい」
「いってきます」
やり取り自体は短かった。だけど、気持ちは伝わったと思う。
ああ、ようやく、私は。
アイドルになれるのかもしれない。
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