関裕美「0点の笑顔をあなたに」
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38: ◆5AkoLefT7E[saga]
2018/01/13(土) 00:04:44.03 ID:TDi1TcfI0

プロデューサーさん、前は他の事務所だったんだ……
それで、移籍してきて最初に担当したのが私……

なんで移籍してきたんだろう? さっきの話の雰囲気だと、結構やり手というか……クビになったとかじゃなさそうだし。
というか、どうして私なんだろう。

ま、まさか、この事務所での肩慣らしとして、失敗しても問題なさそうだと思われたとか……!?
いや、もしかして、入って半年でこの事務所に愛想を尽かしたプロデューサーさんがわざとクビになるために、ダメそうな私でプロデュース失敗するつもりだった……!?
それとも、もっと有力な事務所に移籍するための踏み台……!?

ああ、ああ、なんだか不穏な想像が止まらない……
で、でも直接聞くなんて……うう……

「お、なんだ、もう自主練は上がりか?」

「わひゃう!?!?」

「うおっ!? な、なんだその奇声……!?」

「な、なんで!?」

「いや、自主練まだやってるならちょっと顔でも出すかって思っただけなんだけど……別にそんな驚くようなことじゃないだろ」

「えっ! あ、そうだねっ!」

「なんだ?」

び、びっくりして変な声出ちゃった……!
というかその後の返事もなんかテンションおかしいし!
れ、冷静に、冷静に!

「な、なんでもないよ」

「ふうん? まあ別にいいけど」

「そ、それよりどうしたの?」

「いや、だから今言ったっての。調子を見にきただけだって。どうだ?」

「だ、大丈夫大丈夫! 全然問題ないよ」

「そうか、安心だ。今回のライブは1つの契機になるかもしれないからな。気合い入れていこうな」

「契機……」

「ん?」

そんなこと、ないとは思うけど……
でもやっぱり、聞かなきゃ。

「プロデューサーさん」

「どうした?」

「ちょっと話、いい?」



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