42:名無しNIPPER[saga]
2018/01/17(水) 22:27:27.91 ID:HmVYv3Fmo
杏「雪女郎! お願い!!」
球子(タマたちが逃げ出したすぐ後に杏から物凄い吹雪が飛んできて、旋刃盤と一緒に火の玉を氷漬けにしていく──前に旋刃盤が元の大きさになってしまった! 火の玉が全く凍らない!)
杏「思っていた以上に力の枯渇が早い!? でも──!」
球子(杏も雪女郎の力を使い過ぎたのかもうフラフラでそこに居ることすら精一杯に見えた。だから、今あの火の玉と戦えるのは一人だけで)
もう一人の友奈「……」コクン
もう一人の友奈「──来い! 酒呑童子!!」
球子(その瞬間、すっごい力を友奈から感じた。友奈の籠手から鬼の手みたいなものが出ていて、その右手が火の球を殴る! やってしまえー! 友奈!!)
もう一人の友奈「私が! 押し返すっ!!」
球子(いけるか!? ──と思ったのに、友奈が押されている!? あれだけ凄い力なのにか!?)
もう一人の友奈「くぅ……っ……!!」
杏「そ、そんな……友奈さんの酒呑童子でも駄目なの……?」
球子(タマたちの作戦は最後の友奈の酒呑童子で火の玉をどこかにやってしまうこと。なのに、火の玉は曲がるどころか友奈を押して、神樹の方向へ進んでいて──)
もう一人の千景「高嶋さん!!」
球子「友奈! 逃げろ!!」
もう一人の友奈「……私がっ……! やらない、と……!!」
球子(駄目だ駄目だ! このままだと友奈が火の玉に焼かれて──!)
風「──行くわよ! 友奈! 樹!!」
風「私たちだけ人任せってわけにはいかないでしょ!!」ハァッ!
樹「……!!」エーイ!!
友奈「はぁっ!! 勇者パーンチッ!!」ドゴォ!
球子「……千景見たか今の……? ……なんだだろうな、あれ……?」
もう一人の千景「……最早、スペック差どころの話じゃないわね……」
球子(突然現れた三人が火の玉を攻撃して、すると火の玉は反対方向に飛んで行って……タマたちも強くなっていると思ったけど、それどころの話じゃないぞ、あいつら!?)
風「……いやー、本当に友奈がもう一人居るとはね」
球子(火の玉をどっかに飛ばした奴の一人が近くにやって来た。……タマには似ていないけど、何となくタマに似ている奴だなって思う)
風「……その、随分と待たせてしまったわね、千景?」
球子(なんだ、千景の知り合いだったのか。……ん? でも、確かこっちの時代の勇者とかいっていなかったか?)
もう一人の千景「……生憎私はあなたの知っている郡千景ではないわ。その言葉は後方で偉そうにふんぞり返っているアレに言ってあげなさい」
風「え? ……マジで!? あんた別人なの!?」
球子(なんだ人違いか……。……でもまぁ、何であれ良かった、かな? ……なにせタマたちはもう限界で……。だからな……後は頼むぞ、若葉──)
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