結城友奈「これは勇者たちの物語」
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34:名無しNIPPER[saga]
2018/01/17(水) 21:51:15.77 ID:HmVYv3Fmo

もう一人の友奈「わぁ! ぐんちゃん、カッコよかったよ!」

もう一人の千景「高嶋さん……。でも、あなたも瞬く間に乙女座型を倒してしまったのでしょう?」

もう一人の千景(視界の隅で雑魚を倒しながらも、乙女座型を撃破する高嶋さんの姿が先ほど見えていた。おかげで周囲からは一時的に敵の姿が消え失せている。……やっぱり高嶋さんは昔も今も私より──)

もう一人の友奈「なんかね! すっごく良く動けたんだ! 身体の調子がとっても良いよ!」グルグル

もう一人の千景(腕を回して好調をアピールしてくる高嶋さん、可愛い!)

もう一人の千景「……とても気にくわないことだけれど、"アレ"が私たちの力を高めてくれているようね。……ほんと忌々しいドッペルゲンガーだこと)

もう一人の友奈「もう、ぐんちゃんも本当に素直じゃないんだから……って、いっぱい出てきちゃったね?」

もう一人の千景(周囲から消え失せていたはずの敵がまた湧いてきた。ゲームの無限湧きポイントでも気取っているつもりかしら? なら……)

もう一人の千景「丁度良いわ。物足りないと思っていたところなのよ」カチャ!

もう一人の千景(射手座と乙女座の後に雑魚と言う点が不満ではあるが、それでも星に届きそうなくらいの量なのだからこれはこれで難敵と言えるだろう。……ただ、今になってこれだけ敵が増したと言うことは──まぁ良いわ。それこそそれはあちらの私が担う役割よ)

もう一人の友奈「……」

もう一人の友奈「ぐんちゃん。私の背中を任せても良い?」

もう一人の千景(高嶋さんが拳を敵に構え、その背中を……私に、預けて、くれた……)

もう一人の千景「……」

もう一人の千景「こちらこそ私の背中をお願いするわ、高嶋さん」

もう一人の千景(私も高嶋さんに背中を預ける。触れてはいないのに何よりもあたたかい温もりを私の背中は感じていた。……きっと私は、三百年前のあの頃から高嶋さんとこうして戦いたかったのね……)

もう一人の友奈「うん! 行こうぐんちゃん!」

もう一人の千景「ええ! 私と高嶋さんが揃えば敵う者など居ないことを見せつけてあげましょう!」

もう一人の千景(白の大群の中へと私と高嶋さんは一切の躊躇なく突き進む)

もう一人の千景(──まるで負ける気がしなかった)






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