勇者「ニートになりたい」
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630: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/14(水) 22:29:38.87 ID:dbQ7u9OxO
王様「お主は……ハーケマルの」

姫「ゆ、ゆうしゃ?」

メイド「なぜ……」

ジャン「王様、ここは無礼講でお願いします」

王様「かまわぬが。今は尋問の最中である。控えてくれると――」

ジャン「それはできません! なぜなら、私が証拠だからでございます!」

王様「なに? どういう意味じゃ?」

ジャン「この私が見取り図を持ち出しました」パサッ

王様「……そ、それはっ⁉︎」

お頭「(こ、こいつっ⁉︎)」

衛兵「(なに考えてやがるっ⁉︎)」

メイド「な、な、なにを……」

ジャン「それもこれも、お頭に指示されましたからです。ちなみに井戸の水が干上がっているのも盗賊団が原因です」

王様「なんだとっ⁉︎」ガタッ

ジャン「原因はこのビー玉だったんですよ。お調べください」ジャララ

王様「び、ビー玉?」

ジャン「魔族のアイテムです」

王様「ま、魔族ぅっ!?」ギョッ

ジャン「落ち着いて考えれば、全て繋がるはず」

姫「な、な、なんですの、これは、いったい盗賊の狙いは、宝のはずのでは」

ジャン「表向きはね。真の狙いは、魔族と組んで国を転覆させること。……そうですよね? お頭♪」

お頭「お、おめェっ! 気でも狂ってるんじゃねぇのか!」

ジャン「俺は打算とか計算が大好きなんですよ。でも好きなだけの趣味って感じですかね、だからそういう“生き方”をしてるやつらの考えがよくわかる」

衛兵「……っ」

ジャン「そこの衛兵も密偵です。言い逃れしてただけですよ」

王様「警備兵よ! ただちにこやつらを引っ立てて、真実を吐かせよ!」

警備兵「はっ!」ザッ

衛兵「ジャン殿っ! あ、あんた……っ!」

お頭「ロビンフッドになったつもりかっ⁉︎ お前も死刑だぞっ⁉︎」


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