勇者「ニートになりたい」
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628: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/14(水) 22:05:34.85 ID:dbQ7u9OxO
【クィーンズベル城 玉座】

王様「お主たちは、なにをくわだてておった」

お頭「俺たちゃしがねぇ盗賊ですよ。そんな、くわだてるって」

姫「嘘ですわっ! メイド!」

メイド「私の顔に、見覚えがありませんか……?」

お頭「ありませんねェ。なんことやら」

メイド「そうですか。では、衛兵ならば私の顔に見え覚えがあるのでは?」チラ

衛兵「……っ」

メイド「陛下。こちらの衛兵は盗賊団の密偵でございます」

衛兵「虚偽の申告をいたしておりますっ! 陛下を裏切るようなマネなどできましょうか!」

メイド「まだ嘘で塗り固めるおつもりですかっ⁉︎」

衛兵「陛下! わたくしめを信じてくださいっ! この女に惑わされてはいけません!」

姫「わたくしの専属メイドに……っ!」

衛兵「公平な裁きを求めているだけでございますっ! 姫様ごひいきのメイドならばこそ!」

メイド「……っ」ギュゥ

姫「生き恥をしてまで……! そんなにも生きたいのかっ⁉︎」

衛兵「(当たり前だろうが。ここで罪を認めちゃ死罪は免れねぇ。お頭、これでいいですよね)」チラ

お頭「(いいぞ。それでいいんだ。俺たちがなにをやろうとしていたか、その証拠はまだねぇはずだ)」

衛兵「王様ぁっ! なにとぞ! なにとぞ調査を!」

王様「……ふぅむ」

姫「お、お父様っ⁉︎ なぜっ⁉︎ なぜ考えこむのですか……⁉︎」

王様「罪を明らかにせねば、適した罰を与えられん」

姫「それはっ……そうですけど……」

メイド「……王様。私は、告白せねばならぬことがございます」

姫「なに……ハッ! や、やめなさい!」

王様「告白? なんだ?」

メイド「私も、罪を償わなくてはなりません。ご寵愛に守られたままでは、この者が言う通りになってしまう。姫様を侮辱されるのは、許せません」

衛兵「(ま、まさかっ、見取り図の件を……? そ、そんなことすれば……お前もただではすまんぞっ!)」キッ

メイド「…………私は、宝物庫に忍び込み」


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