627: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/14(水) 21:31:21.40 ID:dbQ7u9OxO
勇者「あぁ、もういやだ。そもそもなんでニートになるためにここまで苦労せにゃならんのか」
ベビードラゴン「おめぇよ。ほんどーに勇者やめるつもりなんかよ」
勇者「やめる」キッパリ
ベビードラゴン「……なんでよ? オラが言うのも筋違いかもしんねぇけどよ、人間にチヤホヤされるんだべ?」
勇者「なにがいいかなんて決めるのは俺の権利だ。ノットハーレム、ノットチヤホーヤ」
ベビードラゴン「魔王様に伝えたら、なんか意味あんのか?」
勇者「何度も言うが、意味はある。打算で動くようなやつに俺が遅れをとると思うかぁ?」
ベビードラゴン「しんねぇ」
勇者「予言してやろう。整理して考えだすと、魔王は俺の過去に興味を持ち出すはずだ」
ベビードラゴン「はぁ」
勇者「過去を知れば、ますます確信を持つことになるだろう」
ベビードラゴン「よぐわがんね」
勇者「ふっふっふっ……とにかくだ。お前が勇者の腕をとってきた。これで竜王の命を救え、お前自身のお咎めもなければ、それで俺の勝ちだ」
ベビードラゴン「そうなんか?」
勇者「利口なやつほど蜘蛛の糸にがんじがらめにされにくる。自分からな」キッパリ
ベビードラゴン「……もし、魔王様や竜王様に害をもたらすなら、オラが殺すど」
勇者「心配せんでいい。俺の望みは何者にも縛られない自由になることだ。それをニートと言ってるにすぎん」
ベビードラゴン「……今はおめぇを信じてやる」
勇者「しっかりやれよ」
ベビードラゴン「うまくいっだら、借りは、いつか返してやるよ」パタパタ
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