540: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/07(水) 21:57:57.91 ID:1ts2l6j1O
【クィーンズベル城 訓練城】
兵士長「全体ッ! 休めッ!」
兵士達「はっ!!」ザッ
姫「兵士長。精が出ますね」
兵士長「皇女殿下でございませんか。最近は歳による衰えを感じておりまして……そちらの方々は?」
魔法使い「うわぁ……むっさくるしい場所……」
姫「客人です。暇なので城内を案内していたんですの。気になることもあったし」
戦士「いいなぁ、この空気。懐かしいなぁ」
姫「戦士は勇者と同じぐらいの強さだそうよ」
兵士長「っ⁉︎」ギョッ
戦士「あ、いや……」
魔法使い「らしくないわね、なに謙遜してんのよ。拮抗してたけど勝ったじゃない」
兵士長「かっ、勝った⁉︎ あの勇者にっ⁉︎」
武闘家&僧侶「……」
魔法使い「そんなに驚かなくても」
兵士長「驚かずにいられるか!!」
姫「して、そのチカラがいかほどか見てみたいと思ってね」
兵士長「……なるほど……よろしいでしょう。私も歳をくったとはいえより激しくレベルアップに励んでまいりました」
戦士「え? あたしがやるのか?」
姫「こわいんですの? 勇者に勝っておきながら、兵士長ごときが」
戦士「冗談にもほどが過ぎます。あたしはまだ修行中の身」
兵士長「これも鍛錬の一環だと思えば問題なかろう。私が相手だと役不足かもしれんが」
戦士「役不足って、そんなわけないでしょう。あたしは……」
武闘家「ちょっと待ってくれ」スッ
姫「どうしたんですの?」
武闘家「その……姫さま。ちょっと」チョイチョイ
姫「……?」テクテク
武闘家「戦士は気がついてないんですよ。実力差を。以前勝ったのも勇者に手加減されてて」コショコショ
姫「どうせそんなことだろうと見当はついてましたわ。身の程を分からせる良い機会です」
武闘家「それが、勇者はなぜか知らないけど、隠したいみたいで」
姫「隠したい?」
武闘家「アタイにも、直接口止めはしてきてないけど、なんていうか、言わないでほしいって雰囲気が伝わってきてて」
姫「……ふぅ〜ん……」
僧侶「武闘家の言葉は真実です」
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