537: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/07(水) 18:34:19.87 ID:tg06EGxvO
占い師「やれやれ。ニンゲンは脆すぎていかん。そう思わんか」
ジャン「まるで自分が人間じゃないように言いますね」
占い師「あぁ……そうだな。気になるか?」ニタァ
ジャン「いいえ。ちっとも」
占い師「なんだ。肩透かしだな」
ジャン「俺媚びへつらうのは上に対してだけって決めてるんで」キリッ
占い師「なんぞ? 私はお前より下か?」
ジャン「誰かの指示で動いてるんだろう? あのお方と言っていた」
占い師「言ったが?」
ジャン「でかいヤマになればなるほど関わる人間は……あんたは人間じゃないかもしれないけど、数は増える。中間管理職に媚びたって、ねぇ?」
占い師「お前はさらに末端の下の下ではないか」
ジャン「違いない。だけど、計画を遂行するには、気絶してるお頭は必要だろ? ……話が逸れてる。なんでもいいから、用件があるならどうぞ」
占い師「小癪なやつだ。新しい水晶と古い水晶の交換にきた」
ジャン「なぜ?」
占い師「それは、水脈を止めるために決まってる」
ジャン「(いや、決まってるて知らねーし。調子合わせるか)……そうでしたね。さっきお頭から水脈を止める原理を聞いたばっかりで」
占い師「これには瘴気がつまってる」スッ
ジャン「らしいですね。それ使って逃げさせてるんでしたっけ?」
占い師「……」ギロッ
ジャン「(あら? 違った? 軽率だったかな?)」
占い師「……そうだ」
ジャン「(合ってるんかーい! ドキドキさすなこのボケッ!)いやぁ〜しかし、便利なアイテムですねぇ。それどうやって使うんです?」
占い師「水脈には、地点地点に息吹が存在する」
ジャン「ほぉ」
占い師「割り振られた場所にコレを埋める。すると、水は玉から染み出す瘴気を避けるようにして逃げていく」
ジャン「ほぉほぉ。てことは、ひとつじゃないですな? 何箇所にも埋まってると」
占い師「定期的な交換が必要でね。これを持ってきた」ジャラジャラ
ジャン「(にー、しー、ろー、はー……10個か)」
占い師「穴が結構な深さになるから、これを別働隊に渡してほしい」
ジャン「(なんだ。結局どんなカラクリがあるかと思えば、アイテムか。つまんねーの)……かしこまりました。たしかに伝えときます」
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