勇者「ニートになりたい」
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528: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/06(火) 21:16:25.71 ID:gIu6BcBMO
魔法使い「や、やっぱりぃっ、ち、違うんですっ、あいつも根は悪いやつでは」

姫「お黙り」ピシャリ

魔法使い「は、はぃぃっ」シュン

姫「見取り図の件を知っていなければ、勇者のパーティではないと疑っていたところです」

魔法使い「は、はい?」

姫「なにも聞かされていないとは……貴女達、信頼されていないんじゃ?」

戦士「え……」

姫「成人の儀を終えた勇者が魔王討伐のため、アデルを出発すると各国に早馬が飛ばされたのが二週間ほど前。いつから一緒に旅を?」

僧侶「私達三名は翌日には帯同していたと思われます」

姫「三名? もう一名は?」

武闘家「アタイは、マッスルタウンについてからだから、半分ぐらいかな?」

姫「期間が短いとは言い訳になりません。貴女方は勇者に選ばれて旅を共にしているのでしょう」

魔法使い「い、いぇ〜、最初は押しかけたっていうかぁ、私達の方から連れていってとお願いしたのでぇ」

姫「なんですの……?」

魔法使い「ですから、その、勇者と一緒に牢に入れられるのは……」

メイド「勇者様からのご指名を受けて旅をされてるのではないのですか?」

戦士「アイーダの酒場で待ってたんですが、勇者は“仲間は足手まとい”といって先に行ってしまったんです」

魔法使い「そうなんです! 私達もてっきり! 最初は凄く強い人なんだろーなーって思ってたんですけど!」

姫「……」ギュゥッ

メイド「姫さま」

魔法使い「それがぜんっぜん……てことはないけど、戦士と同じぐらいで」

姫「ほう。戦士とはそこまで強いのか?」

戦士「いや、あたしは、まだまだで」

姫「勇者は4歳で我が国の兵士長をデコピンで負かしたぞ。さぞや強いのだろう?」

戦士&魔法使い「へ……?」

武闘家「ごほんっ! あー、勇者はぁ、補助魔法を使うからなぁ!」

僧侶「勇者様の実力のほどはしかと。戦士と魔法使いは、その……」

姫「なんだ? さっきから黙って聞いておれば、妾の友をバカにしておるのか?」

メイド「ひ、姫さまっ! なりません! 勇者様が選ばれていないとしても! 共に旅することを認めておられるのです!」スッ

魔法使い「えっ? ど、どゆこと?」

姫「……そうですね」

戦士「(4歳の時に、兵士長をデコピンで? ははっ、さては冗談だな?)」

姫「失礼した。でも、貴女方に不満が残るのも事実です。勇者と連絡をつける方法はないんですの?」

僧侶「しばらく別行動をすると」

姫「なにか考えがあるようですね。しかし、その考えがわからぬことにはこちらも動きずらい」

メイド「しばらく、様子をみては?」


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