509: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/05(月) 15:01:28.47 ID:fQ/B2oVuO
【宿屋】
魔法使い「……」ササッ
戦士「魔法使い。廊下でなにしてるんだ?」
魔法使い「戦士っ⁉︎ しーっ! しーっ!」
戦士「なんだ?」
魔法使い「……声を潜めて。ちょっと耳貸して」チョイチョイ
戦士「……?」
魔法使い「忘れたの? マク様が隣の部屋に止まってるの」
戦士「……いや、覚えてるが……」
魔法使い「話しかけるチャンスじゃない!」
戦士「どこかに行った様子だったが。部屋に帰ってきてるのかな?」
魔法使い「帰ってきてなかったらそれでいいの! はぁ〜ドキドキするぅ」
戦士「くだらん。あたしは行く」
魔法使い「とかなんとか言っちゃってぇ〜? 戦士もまんざらでもないくせにぃ」
戦士「あ、あたしはっ、前も言ったろ。きちんと話してからでないと」
魔法使い「そのわりにはぁ〜。治療してもらってる間、顔真っ赤にしてたみたいのはどこのどちらさまかしら〜」
戦士「……っ!」ボッ
魔法使い「ぷっ、わかりやすいのね。戦士って。ウブなんだ? 慣れてないんでしょ? 自分より強い男に会うのが」
戦士「し、師匠はあたしより強い!」
魔法使い「歳がひとまわりもふたまわりも離れてる相手……まぁ、そういのが好きってのもいるけど、戦士はそうじゃないでしょ? 親みたいな感覚なんじゃない?」
戦士「うっ」
魔法使い「マク様って、ぜぇぇぇったい、若いわよ。あたし達と同年齢ぐらいだと思う」
戦士「なんでわかるんだ?」
魔法使い「匂いよ、匂い。おっさん臭しないし」
戦士「に、匂い」(ドン引き)
魔法使い「私、こういう時の勘は外したことないの」
戦士「そ、そうなの?」
魔法使い「ねぇねぇ、戦士」
戦士「う、うん?」
魔法使い「どうする? マク様が一緒に鍛錬しないかって言ってきたら」
戦士「ええっ⁉︎ そ、それは……その、やぶさかではないよ、うん」
魔法使い「ふたりきりで?」
戦士「二人でも三人でも同じだ! 鍛錬してれば、雑念は消える!」
魔法使い「ほんとにぃ? マク様あんなに強いんだもの。動きに見惚れちゃわない?」
戦士「……見惚れる……」ポー
魔法使い「ねぇ? 今、妄想してるでしょ?」
戦士「なっ⁉︎ な、してないっ!」
魔法使い「いいじゃない。私達だってオンナなんだから。なんで隠すの?」
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