勇者「ニートになりたい」
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504: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/05(月) 12:21:01.81 ID:fQ/B2oVuO
勇者「俺はしばらく別行動する。戦士」

戦士「なんだ?」

勇者「お前は弱くねぇ」

戦士「……っ、な、なんだ、突然」

勇者「要領が悪いんだ。頭がバカなのは仕方ないから、長所をもっと伸ばせ」

戦士「あんたに言われずとも!」

武闘家「戦士、黙って聞いておいたほうがいい」

戦士「武闘家……なぜ……?」

勇者「お前は防御が下手くそだ。自覚あんのか?」

戦士「うっ、それは武闘家にも言われた」

武闘家「アタイは防御もできるようになれと言ったさ」

勇者「不得意の分野を伸ばしても人並みにしかなりゃしねぇよ。お前にはタフさがあんだろ? だったらもっと鍛えて、鍛えまくって“仁王立ち”できるまで極めてみろ」

戦士「……」

勇者「武闘家、お前もだ」

武闘家「……」スッ

勇者「お前自身にゃ力はない。踏み込みの鋭さとしなやかさで慣性の法則を生み出してる。その点についちゃ俺もいい線いってると思う」

武闘家「だけど……それも、最近壁が」

勇者「はやければいいってもんじゃない。壁が見えだしてんなら、考え方を変えろ。お前の脚力はほかに使いようないのか?」

武闘家「脚力……足……」

勇者「あと、魔法使い」

魔法使い「んー? なに?」

勇者「もっと頑張りましょう」ポン

魔法使い「なにっ⁉︎ なんか私だけものすごい適当じゃないっ⁉︎」

勇者「僧侶は――」

僧侶「……はい〜?」

勇者「真面目にやれよ。俺が言うのもなんだけどさ」ポリポリ

僧侶「やるときはちゃんとやりますよぉ〜。私の第一は勇者さまなのでぇ〜」

勇者「さいですか。……よいせっと」ヒョイ

ガンダタ「」ドサッ

武闘家「そいつ、どうするのさ?」

勇者「俺が蒔いた種だ。後始末は俺がつけるよ」

魔法使い「ケッ。なぁ〜にかっこつけてんだか」

戦士「……う、む。だが、気をつけろよ」


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