463: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/02(金) 19:05:02.23 ID:nXSMbgjzO
【数時間後 廃墟】
お頭「でえっへっへっ!! おめぇ、なかなかに面白いやつじゃねぇかっ!」
ジャン「いやぁ、お頭ほどでもないですよ」モミモミ
衛兵「(な、なんで……こいつが、気に入られてやがる……っ!!)」
ジャン「それそうとお頭、分け前の話なんですけどね」
お頭「そんなにカネが好きか? あァ?」
ジャン「大好き! カネのためならハーケマル王の足の裏だってペロペロしちゃう!」
お頭「ぎゃはっはっ! プライドねぇのかよぉ〜おめえ」
ジャン「そんなんで金儲けできたら苦労しませんて。俺も噛ませてくださいよー」
お頭「おう、衛兵。帰ってきたと思えばなに神妙な顔してやがる。酒だ酒」
衛兵「へ、へい」トクトク
お頭「おめぇもご苦労だったな。ハーケマルの使者を見事にだきかかえちまうとは」
衛兵「あ、いや……それが」
ジャン「そりゃあねぇ、衛兵さんが頑張ってくれたおかげでこうして席があるわけですから」
お頭「違えねェ。お前の取り分、成功報酬から三割上乗せしといてやるよ」
衛兵「えっ⁉︎ い、いいんですかい? 三割……というと基本が100だから、130⁉︎」
お頭「なんだァ? 足りねぇか? ……そうだな。使者の協力があれば、成功したも同然だし、200ぐらいいっとくか」
衛兵「ば、ばばばはっ倍ですかいっ⁉︎」
ジャン「さすがお頭! 太っ腹!」
お頭「まぁよっ! 俺ぐらいになりゃあこれぐらい豪気じゃねぇとな!」
衛兵「(あ、あれ? こいつって、もしかして、良い奴?)」
ジャン「協力したいんですってぇ〜! でも、計画がどういうものかわからなきゃだめでしょ〜?」
お頭「……把握する。それが、狙いか?」ギロッ
ジャン「……」ピタ
お頭「だぁっはっはっ! ちょっと睨んだだけじゃねぇか!」
ジャン「(目は笑ってなかった。半分以上は俺を疑ってるな)」
お頭「いやいや、おめぇはおもしれーやつだ。ちっとも貴族らしくねぇ。だがな、だからこそ、大丈夫か? とも思う」
ジャン「はいはい〜」モミモミ
お頭「衛兵。お前は使者をどう見る?」
衛兵「へい? 俺ですか? ……そいつは」
ジャン「思った通りに行ってくださいよー。疑う余地はないって」
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