452: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/01(木) 13:08:18.56 ID:tIdBMrZ3O
【数時間後 酒場】
バニーガール「とっとと起きなァッ!!」バチィン
メイド「ひゃっ、ひゃいぃぃっ! ただいま支度をっ……はれ? へっ? ここは?」
バニーガール「なぁに寝ぼけてんの」コチン
メイド「あ……? 貴女は……」
バニーガール「そろそろ店じまいの時間だから帰ってよ」キュッキュッ
メイド「……あのっ! 私、なぜ?」
バニーガール「仮面つけてる貴族の人から起きるまで面倒見てくれって頼まれたの。最初は送ってくれって言われたんだけど……ねぇっ、あんたってお城で働いてんの?」
メイド「あ、そ、そうですけど? か、仮面の人から?」
バニーガール「いいなぁ〜! お城でメイドやりゃ貴族様とお知り合いになれるなんて! ……でも、んふふっ、お金はたんまりと弾んでくれたしいっか♪」
メイド「貴女、さっきと言葉使い違いません?」
バニーガール「ありゃ商売の顔。接客のね。男どもなんて媚び売っときゃいいのさ。酒場に来るようなやつらはみぃ〜んなさみしくて、気持ちよく飲めれば満足なんだから」
メイド「そ、そうなんですか」
バニーガール「よく見りゃあんたもかわいい顔してるじゃなぁ〜い……スタイルもメイド服ぬぎゃ悪くなさそうだし。おっぱい何カップ?」
メイド「……っ⁉︎」ササッ
バニーガール「女同士でなに隠してんのよ。……そっか。生娘か。ならウチはだめだ」
メイド「働くなんて一言も……! このような汚らわしい場所で……!」
バニーガール「……ちょっとあんた。今なんつった?」ギロッ
メイド「うっ、だって、そうじゃありませんか。無精髭を生やしているような、清潔感のカケラもない男を」
バニーガール「そうかい。なら尚更だめだな。あんたにゃ城の中が似合ってるよ。世間知らずのガキが」
メイド「ガキって……!」
バニーガール「そうだろ? 男を知らないで、ホイホイついてっちまってさ。貴族様がいなけれりゃ、あんた、犯されてたよ」
メイド「……っ⁉︎」ブルッ
バニーガール「人生ってのはね、生まれながらにして平等じゃない。メイド服きて城の中に住めるだけラッキーってもんだ。……あたしらは、その運がなかっただけ」
メイド「……」
バニーガール「運だよ。この世は。決められた定員数があって、それにあぶれりゃ問答無用で選択肢は狭まる。じゃなきゃ、理不尽なことに説明なんかつくもんか……っ!」ギリッ
メイド「あ、あの。貴族の人が、私を?」
バニーガール「そう言ったろ。……あんたから貴族様にあたしのこと紹介しておくれよ? おもいっきりパフパフするからって♪」
メイド「(どうして、助けて、くれたの……? 盗賊の仲間のはずなのに……)」
バニーガール「あのお方お抱えになればここから抜けだせそうだしさ。ね? 頼むよぉ〜」
メイド「貴族様は、どちらに?」
バニーガール「あん? 手癖の悪い衛兵さんと一緒にどっか行っちまったよ」
メイド「(行動をともにするということは……やはり……でも……)」
バニーガール「んふふっ、銀細工までもらっちゃったぁ」キラン
メイド「……? そ、それは……ちょっ、ちょっと! 見せてもらえませんか⁉︎」ガバッ
バニーガール「だめだよ! これは! あたしんのなんだからぁっ!」
メイド「み、見るだけ! 見るだけですから!」
バニーガール「……そんなに見たいの?」
メイド「はいっ! 見たいです! すごく!」
バニーガール「なら、カネ。カネだしな。見物料」クイクイ
メイド「えっ? えぇと、今、手持ちが」ゴソゴソ
バニーガール「じゃあ見せられないね!」プイッ
メイド「300ゴールドあります! これでどうですか⁉︎」ジャラジャラ
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