勇者「ニートになりたい」
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437: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/31(水) 15:53:29.37 ID:YvuJAF6kO
【クィーンズベル城 玉座へと続く階段】

衛兵「この度は、災難でしたね」コツコツ

ジャン「あぁ、いえ」

衛兵「我々も姫のおてんばぶりには手を焼いているのですよ。トホホ」

ジャン「(同情するわ)」

衛兵「ところで、使者様の生家は名家なのでしょうか?」

ジャン「なぜ、突然?」

衛兵「い、いえ。私は平民出ですので、少し興味が。使者という大役を任せられるとはどのような家柄だろうかと」

ジャン「(俺も普通の家だぞ)たいしたことはございません。我が家系は王に代々使えているだけのこと」

衛兵「やはり。謙遜しておいでなのでしょうが、裕福なのでしょうね」

ジャン「いえいえ、ちっぽけな家でございますよ」

衛兵「またまたご謙遜を」

ジャン「(そういや、勇者特典で王様から支給されてた300万ゴールドはいったいどこへ……夫婦の旅費に消えたんだろなぁ)」

衛兵「……まさか、お金にお困りなのですか?」

ジャン「いえ、困っているというわけではないと思いますが。私が買ってもらったのは竹とんぼなんですよ」

衛兵「た、竹とんぼ……?」

ジャン「はい」ガックシ

衛兵「それは、つまり、お小遣いがなかったと? 教育が厳しくて」

ジャン「厳しい……かは甚だ疑問ですが、自由に使えるお金はなかったですね」

衛兵「ほ、ほうほう! それでしたら! お金があればどんな使い方をしたいです⁉︎」

ジャン「お金があれば……ですか?」

衛兵「パフパフをしてみたり?」

ジャン「(そうやなぁ、それもいいな。ぐへへ。今の金で豪遊すると魔法使いとかがうるせぇだろうしな)」

衛兵「ギャンブルもしてみたり?」

ジャン「い、いいですね」ニマ

衛兵「そーですか! そーですか! 使者様とは気が合いそうですね!」

ジャン「男ならみんなそんなもんでしょう?」

衛兵「たしかにたしかに! たまぁ〜にいるんですよ! 堅物が!」

ジャン「何が楽しくて生きてるんでしょうね」

衛兵「いや! まさにその通り! ごもっとも! ……使者様においしいお話があるんですが、どうです? 今夜、酒場で一献」

ジャン「今夜ですか? いや、今日は城に泊まると」

衛兵「城下町の視察だって言って抜けりゃいいじゃないですか! 可愛い子つけますよ? パフパフッ。パフパフッ」

ジャン「う、ううん」

衛兵「おっぱいでパフパフっ。パフパフっ」ワキワキ

ジャン「ご、ごほん。なにやら重要な話みたいですね」

衛兵「(チョロいな! こりゃあお頭が喜ぶぞ!)……楽しい夜になりそうですな。ぐふっ、ぐふふっ」

ジャン「衛兵よ。お主もワルよのぉ、ぐふっ」

ジャン&衛兵「ぐふふふふっ」


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