勇者「ニートになりたい」
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434: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/31(水) 14:42:42.78 ID:YvuJAF6kO
【クィーンズベル城 癒しの間】

ジャン「(うぅ……ここは……)」

神職「ルビスよ。聖なる守護者よ。彼の者を癒し給ええ」ポワァ

ジャン「(……回復魔法……そうか、また気を失ってたのか。自由に動けてもクソ姫とエンカウント率高かったらたまらんぞ……)」

姫「ここかしら⁉︎」バターーンッ

メイド「姫さまぁっ!」

神職「ひ、姫さま?」

ジャン「(思ってるそばからぁ⁉︎ まだ、寝たふりしてよう)」

姫「神職、あなたはもう下がってよろしくてよ」

神職「し、しかし、目が覚めたら玉座にお通ししろと仰せ司っております」

姫「後はこのわたくしとメイドが面倒を見ます」

ジャン「(ひ、ひぃっ⁉︎ なんでこいつはこうも俺にまとわりついてきやがる!)」

神職「王様は、姫さまは謹慎処分だと」チラ

メイド「う、うぅ」オズオズ

神職「メイド。王に報告いたしま――」

姫「貴女。誰に向かって、誰の専属メイドにモノを申しているんですの?」ギロ

ジャン「(負けるな! 神職さん! あんたは正しい! 責務を全うしようとしている!)」

神職「うっ、し、しかしですね」

姫「まさか? まさかねぇ? たかが宮使いの神職が姫直属の従者に向かってそのような……」

神職「王令は、姫さまと言えど」

姫「おだまりなさいっ!!」バンッ

神職「……っ!」ビクゥ

姫「その王の血を引く者に向かってなんたる無礼なっ!!」

神職「そ、そのようなつもりは」

姫「いいえ、そう聞こえます。嫌というほど聞こえます。貴女がわたくしを軽視していると」

神職「わ、私はただ、王令を尊守しているだけでございます」

姫「チッ。しつこいですわね」

ジャン「(王に報告しろ! 今すぐ報告しろ! どんだけ甘やかされて育ってやがる! こんなのは横暴だ! 許されないよ!)」

メイド「姫さま……。神職殿のお立場も考慮なさってください。彼女は与えられた責務を」

姫「なんでも責務責務。……ふう。わかりました。十分外にでておれ」

神職「……」チラ

メイド「こ、今度は、私もそばについておりますので」ペコペコ

神職「……わかり、ました。十分だけです」

姫「誰にモノを申しておるか。わかったならとっとと出て行け」

ジャン「(だ、だめだぁっ! 行かないで! 友よ! この城の良心よ! 神職さまぁ!)」

神職「失礼致します」ペコ


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