408: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/29(月) 10:52:19.52 ID:NGx50bz8O
姫「かまいません。いわばここは外界より隔離された室内。この場での発言は全てなかったことにすると確約いたしましょう」
ジャン「ですが、体裁が」
姫「保つのは第三者の目がある時のみでよい。今はない。この意味がわからないほど愚鈍なんですの?」
ジャン「(俺もその考えに同意だが、こいつに言われると腹たつゥッ!)」
姫「王子とはどんな方?」
ジャン「(知らねーよ。俺会ったことないし、顔すら知らねー。……とは言えないし)我が国を誰が悪く言えましょう」
姫「それは、本音を言えば悪いと?」
ジャン「信用の問題でございます。私が良く言おうと、悪く言おうと、姫様は私の発言する言葉を信じていただけますか?」
姫「……」
ジャン「仮に、王子を褒めたとしましょう。そうしても“どうせ出身国なのだから”、と。勘繰りはいたしませんか?」
姫「わたくしを馬鹿にしているんですの?」
ジャン「いいえ。誰しもが同じなのでございます。そう思うのが自然なのです」
姫「王族であるわたくしを同じだと?」
ジャン「(めんどくせぇ。これだから血筋にこだわるやつらは。一方で嫌いつつも一方でプライドもってやがる)……恐れ多くも、発言がすぎました」
姫「……わたくしの質問に答えればよいのです」
ジャン「北のハーケマルといえば、年中寒さが厳しい国です」
姫「知ってるんですの」
ジャン「この国とはちょうど真逆ですね。しかしながら、そのような厳しい環境にあっても民達からの不平不満は聞こえてきません」
姫「それも知ってるんですの。ハーケマル現王がお父様と同じく賢王であることも。でも、息子もそうであるとは限らないでしょう?」
ジャン「(お前がそうだからなww)……ご自分の目でお確かめを。それ以上は言えません」
姫「忠を尽くしているつもりなんですの?」
ジャン「この縁談は両国間の今後に強く影響致します。お姫様はまだまだうら若き年齢、気分ひとつで悪い結果になりかねません」
姫「……そう、そうなんですの。あなた、犬っころなんですのね。駄犬」
ジャン「なんとでも」
姫「……っ! こ、やつ! こんなやつがあいつのはずないんですの!! 不愉快です!!」バシャ
ジャン「(水ぶっかけてきやがった。お前をデスノートに書いてやる)」ポタポタ
姫「なんとか言ったらどうですのっ⁉︎」ブンッ スコン
ジャン「(今度はコップ投げつけてきやがった。お前をデスノートに……これさっきも思ったか)」
姫「〜〜ッ!! 私は、結婚なんかする気は、ぜぇ〜〜〜ったいに、ないんですのっ!!」ビシッ
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