334: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/23(火) 13:42:50.44 ID:1oCodxxaO
【数分後】
荒くれ者「」
戦士「大丈夫だったか? 爺さん」
老人「あ、ああ。それにしても強いんだねぇ、お嬢ちゃんたちゃ」
僧侶「危ないところでしたぁ」
老人「……あっちの若者はいいのかね」チラ
勇者「」
魔法使い「あぁ、いいのいいの。いつものことだから」
老人「ふ、ふむ」
戦士「どーなってるんだい? 井戸に水がはいってないなんて」
老人「旅人か。この地方は雨が降る割合が極端に低いのは知っとるかい?」
武闘家「見ればわかる」
老人「であるからして、こうして地下の源泉を掘り当てた湧き水を使っとるんじゃが……」
僧侶「聞いたことがありますねぇ。いずれ乾いてしまう場合があるとか」
老人「大抵の場合は風で運ばれてきた土が原因じゃ。ここが枯れた理由はさっぱりわからん」
戦士「水がわかなくなったってのはたしかだ。生活できないだろ?」
老人「水を宅配してもらっとるんじゃ。その金がまたバカにならんくての」
魔法使い「水のデリバリー?」
勇者「ほーん」ムク
僧侶「今回は復活まで時間がかかりましたねぇ〜」
勇者「なぁなぁ、じいちゃん。井戸の水て突然枯れるもんなの? 原理としては」
老人「む? ワシもくわしいことはわからん。だが、現実として枯れてしまった。はっきりしてるのはそこじゃ」
勇者「原因を探ろうとしないのか? 例えば、もっと深く掘ってみたとか」
老人「そりゃするさ。なにせ水は生活に欠かせないものじゃからな。クイーンズベル王国の調査団が水脈を調べておる」
勇者「ほむ」
魔法使い「近いうちに究明されるんじゃない? 学者達もいるだろうし」
老人「左様、ワシらよりもうんと賢いお方が調べておるんじゃ。いっときの辛抱じゃよ」
勇者「……そうは言うけど、干上がってどれくらいになんの?」
老人「かれこれ、二週間になるか」
勇者「その間、生活水を実費で購入してるわけだろ? 国から補助が出るわけもなく?」
老人「そういう段階ではなかろうて。ワシらはお国を信じて待っとりゃいいんじゃ。ぜぇ〜んぶ、国王さまが良くしてくれる」テクテク
勇者「……」
武闘家「爺さんは行ってしまったぞ。考えこんでいるようだが」
魔法使い「どうせ晩ご飯なににしようとか悩んでるんでしょ」
戦士「なにっ⁉︎ メシっ⁉︎ 一緒に考えよう! あたしはケバブがいいぞ!」
勇者「行きつく先々で。なんでめんどくせぇんだよ。俺はコナンくんじゃねーぞ」ブツブツ
748Res/717.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20