勇者「ニートになりたい」
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256: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/18(木) 20:33:56.74 ID:0bN6bfFxO
【馬車 荷台】

魔法使い「あっ! 帰ってきた! おーい、ここここ!」

僧侶「……やっぱり勇者さまの姿が見えませんが
〜」

馬「ブルルッ」タンタン

武闘家「どぅどぅ」ナデナデ

戦士「村にいなかったのか?」

武闘家「ええ。そんなに遠くには行ってないはずだけどね」ボトッ

僧侶「修理道具は買ってきていただけだんですねぇ」

武闘家「このままだとここで夜を明かすことになる。それはできれば避けたい、戦士」

戦士「合点承知。あたしが直しておけばいいんだろ?」

武闘家「このままアタイは近辺を探してまわってくる」

魔法使い「もし、もしなんだけど、落馬して気絶してるなんて理由だったら目が覚めたら帰ってくるんじゃない?」

僧侶「それもそうですねぇ〜。さっきまで変わった様子はありませんでしたしぃ〜」

戦士「それもそうだな。馬も疲れてるし、少し様子を見ないか? 武闘家?」

武闘家「……わかった。けど、数時間戻って来なければ探しに行くよ」

僧侶「私たちだって心配してますよぉ〜」

魔法使い「武闘家って世話焼きなのね」

武闘家「アンタらが能天気すぎるんだ。何度も言うが、勇者はアタイらの核なんだぞ。勇者がいて、魔王討伐の旅があって、アタイらがいる」

僧侶「……そうですけどぉ」

武闘家「勇者がいなければ、アタイ達に行動を共にする理由はない。違うか?」

僧侶「それはそれで、さみしいっていいますかぁ」

武闘家「慣れ合うだけだろ。アンタ達、っと」タンッ

馬「ブルルッ」

武闘家「おつかれ」ナデナデ

戦士「な、なにをぅっ! 旅は道連れ世は情けというじゃないか! 寝食を共にするからこそ、絆も深まる!」

魔法使い「そうよ! それに、いざというときコンビネーションは必要だわ! 信頼できるかどうかだって大事なの!」

武闘家「……そうかい。だったら、もっと強くなりなよ。信頼されるように」

戦士「……っ!」ギリッ

武闘家「なに歯をくいしばってんのさ。わかってんだろ? ……自覚してんだろ? アタイがこのパーティで二番目に強い」

戦士「うぬっ⁉︎ こ、こいつ……へ? 二番目?」

魔法使い「むきーっ! 一番は武闘家でしょ! ここにいる戦士と勇者は同じぐらいなんだから! ちっともそんなこと思ってないくせに、嫌味なやつぅ!」ダンダン

戦士「そ、そうかっ! 嫌味で言ったのか!」

武闘家「……はぁ」


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