237: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/17(水) 18:19:14.00 ID:MJCk7GC0O
【茂みの中】
勇者「ここは? スライムの集会所か……?」ガサガサ
スライムベス「ピッ⁉︎ ピギィーッ!!」
勇者「おもっくそ警戒されとるな」
スラリン「ピィー!」ポヨン ポヨン
メタルスライム「」ササッ
勇者「慌てるでない森の住民よ。ワシが危害をくわえるつもりは」
スライムベス「ピギィー!」ドンッ
スラリン「ピッ⁉︎」ズザザァ
勇者「これこれ。やめなさい。浦島太郎の亀さんいじめる子供かお前らは」
「誰? 誰かそこにいるの?」ガサガサ
勇者「……今のは、空耳かな? 人間の声が聞こえたような気がしたんだが」
「あなた、ニンゲン? 私の言葉がわかるの?」
勇者「やっぱり聞こえる。どちら様で?」
「下よ、した」
勇者「下には、スライムしか……」
「いるじゃない。声は聞こえるだけで見えないの?r
勇者「んん〜?」ジィー
「まだ見えない?」ボヤァ
勇者「おお、なんかうっすらと……だんだん鮮やかになってきた」
妖精「驚いた。本当に見えだしてるんだ」スゥー
勇者「ああ。今はっきりと見えた。紫の髪で虫みたいな羽があるな」
妖精「虫は余計でしょ。あなた、本当にニンゲン?」
勇者「うん、そだよ」
妖精「ニンゲンには見えないはずなのに。……わかった! 変わったニンゲンね!」
勇者「なんの違いが?」
妖精「こんなところでなにしてるの? ニンゲンはここに用なんてないでしょ? 薬草でもとりにきた?」
勇者「いや、懐かしい友にあってね」
スラリン「ピッ!」ポヨン
妖精「えっ⁉︎ ニンゲンと友達なの⁉︎ うそぉっ⁉︎ 信じられない!」
勇者「むしろ俺人間に友達いないんだ」
妖精「え? そんなのありえなくない? 実は魔族?」
勇者「い、いや。そ、その。避けられてたっていうか」
妖精「いじめられてたの?」
勇者「違うよ! 俺はひとりでいたかったの!」
妖精「……隠キャ?」
勇者「フヒヒ。よ、世の中が悪いんだぁ! 俺は悪くねえ……」ドヨーン
妖精「はぁ……変なニンゲンね」
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