236: ◆7Ub330dMyM[sage]
2018/01/17(水) 17:53:45.36 ID:MJCk7GC0O
【森の中】
勇者「これなら、すぐに森を抜けられそうだな。しっかし、ロケーションが物足りない気がする」パッカパッカ
ビュッ ズバッ
馬「ヒ、ヒヒーンっ!」ズサァ ピタッ
勇者「うおっ⁉︎ ど、どーどー! な、なんだ今のは。なにかが横切ったよな?」
スラリン「ピギーッ!」ポヨン
勇者「このありがちな鳴き声と他のスライムと見分けのつかない姿はっ! お、お前っ! もしかしてスラリンか⁉︎」
スラリン「ピギーッ!」ポヨン ポヨン
勇者「お〜〜っ!! 初めてにして最後の友よ!! はははっ! 元気だったか⁉︎」
スラリン「ピィッ!」
勇者「こんなところにいたんだなぁ。立派になって。チ○コの皮も剥けたか?」
スラリン「ピッ?」
勇者「スライムってゲルだからないのか? どれどれ」ムニィ
スラリン「ピィっ⁉︎ ピギーッ!」ボフンッ
勇者「おうふっ。今のは言葉がわからなくてもなぜ怒ったかわかる気がする……」ドサ
馬「ヒヒーンッ!」パッカパッカ
勇者「あっ! しまっ! ちょ、ちょっと待てよ! どこ行くんだ勝手に! ま、待ちなさい! 待ってくだはい!」
スラリン「ピー……」
勇者「い、いってしまわれた。ま、まずいぞ。このままじゃ、あいつらに殺されてまう……!」
スラリン「ピッ?」
勇者「す、スラリン。た、助けてくれ!!」クワッ
スラリン「ピィ?」
勇者「お、俺は、実は。召使いのようにこき使われとるんだ」
スラリン「ピッ⁉︎」
勇者「来る日も来る日もまわりにふりまわされ。足蹴にされる日々……う、うぅ」
スラリン「ピィ……」ススッ
勇者「慰めてくれるのか! 心の友よ!」ダキツキ
スラリン「ピィッ⁉︎」
勇者「け、決してあいつらがこわいわけじゃないぞ。馬が逃げたのも不慮の事故だ。オレ、ワルクナイ」
スラリン「ピッピッ」ヌル ポヨンポヨン
勇者「あ、どこに行くの? 俺を今ひとりにしないでぇ! メンヘラになっちゃうよぉ!」ヨタヨタ
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