210: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/16(火) 16:52:23.36 ID:wnE7S7Y5O
勇者「……」フラァ
サキュバス「そう……いい子ね。あなたはもう勇者ではないのよ」
勇者「勇者じゃ、ない」スゥ
サキュバス「ただの青年。疲れたでしょう? 人間たちの御輿に担がれるのは」スタッ
勇者「でも、僕は、みんなが期待してるから」
サキュバス「(深層心理がでてきてる……)……いいのよ。忘れて。魔族になりましょう」
勇者「だめだよ、そんなのっ! 僕が、僕がやらなくちゃ……!」
サキュバス「……言うことを聞きなさい」キィィィン
勇者「うっ、あ、あぁっ」ガクガク
サキュバス「いい? あなたは――……勇者じゃない」
勇者「わかった……」ビュッ
サキュバス「……っ⁉︎ き、消えたっ⁉︎ そ、そんな、どこに……っ⁉︎」
勇者「……こっちだ。ウスノロ」ビュッ ブンッ
サキュバス「……っ! う、うしっろぉ……っ⁉︎ ぎゃあっ」ドゴーーンッ
勇者「……」スッ
サキュバス「……う、うぅっ」パラパラ
勇者「……僕は、勇者じゃない」バチィ バチバチィッ
サキュバス「くっ、な、なんだ……っ⁉︎ 今の一撃は! 今のスピードは! パンチは! わ、私の障壁が……っ!!」ゾワッ
勇者「お前を殺すぞ……」
サキュバス「あ、雨雲が……勇者の頭上に。いつのまに。……やつが作ってるのか⁉︎」ギョッ
勇者「ギガ……」バチィッ バチバチィッ
サキュバス「ひ、ひぃっ⁉︎」アタフタ
勇者「ギガ・デイン!」バチバチィ ピシャン
サキュバス「――……ギャぁあああああっ!!」バチバチィ
勇者「まだまだ……!」バチバチィ
サキュバス「うがぁぁぁぁあッ!! こ、こんなもの、こんなぁっ、ギャあああっ!!」バチバチィ
勇者「……う、うぅっ」ピタッ
サキュバス「ああァァッ――……あっ、あっ、うっ」プス プス
勇者「だ、だめだ。こんなの……」
サキュバス「うっ、うっ、一瞬で、障壁が、すべて……こ、こんな……こ、こいつの牙は……ルビスめ……隠していたのかぁ……!」プス プス
勇者「」ドサッ
サキュバス「き、気絶した、のか。じょ、冗談ではない、ぞ。我を失っていたとは、いえ……それは、本来持ってる力をふるっただけ、のはずっ」ズリ ズリ
勇者「」
サキュバス「息の根を止めねば……! こ、こいつの力は……魔王に、匹敵する……ッ! 友好などと……なまっぬるい話ではない、我が王の不安は、正しい……ッ!」ズリ ズリ
勇者「」
サキュバス「こいつは、今っ、ここでぇ、殺しておかねばならないッ……!」ブンッ
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