199: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/16(火) 12:02:39.15 ID:g1xmOKbDO
【数十分後 村娘 家】
村娘「みんなが目覚めはじめたわぁ〜! 祈りが通じたのよぉ〜っ!」タッタッタッ
村人「待てよぉ〜っ! こいつぅ〜!」タッタッタッ
村娘「きゃっ! いたっ!」ドテン
村人「だ、大丈夫かっ⁉︎」ササッ
村娘「もう、私、寂しかったんだから……ほっとかれて。ずっと寝たままで」
村人「村娘……」スッ
勇者「窓の外じゃキャッキャウフフな光景がひろがってるというのに――」チラッ
戦士「……」ギロッ
武闘家「……」ギロッ
勇者「――なぜにわたくしめは、腰に手をあて仁王立ちしているお二人に正座させられてるので?」
戦士&武闘家「自分の胸に聞いてみろっ!!」
勇者「なんだよぉ〜いいじゃないかべつにぃ〜」
僧侶「ちょっとぉ〜戦士さん動かないでくたざいよぉ〜。まだ回復魔法終わってないんですから〜」ポワァ
魔法使い「さすがに擁護できないわね」
勇者「異議ありッ!! いったいいつ魔法使いが俺を擁護したと……」
戦士&武闘家「勇者ッ!!」
勇者「はい。すんまへん」
戦士「なんということだ! なんたることだっ!!」
武闘家「どうするつもり? これから。明日にも魔王軍が大挙で押し寄せてくるかもしれないよ」
戦士「いまわかった! いや、前々から掴み所のない奴だと思ってはいたが……お前には圧倒的に自分がわかっていない!!」
勇者「……」
戦士「勇者なんだぞ! ゆ・う・しゃっ! わかってるのか⁉︎ 自分の立ち位置が!」
勇者「わかってる」
戦士「いいや! わかってない! 魔族に甘いのがわかってない証拠だ!!」
魔法使い「横から言うけど、魔族は敵なのよ? 起きていなくなってるからてっきり倒したと思ったのに。聞いてびっくりしたわ。まさか、友好を考えていたなんて」
勇者「俺はべつに」
武闘家「魔法使いが言っていたな! なんでもモンスターの墓を作っていたそうじゃないか! 隠そうとしても無駄だよ!」
勇者「それは、ほら。墓ないとかわいそうかなーって」
僧侶「これで、よしと。足の傷口はふさがりましたけど無理しないでくださいねぇ〜。次は、武闘家さん〜」
戦士「それがわかってないというんだ! 人間と魔族は敵対してるんだぞ⁉︎ お前は人間の代表的な存在だろう⁉︎」
勇者「そ、そりは、まわりが勝手に」
武闘家「喋るんならハキハキ喋りな!!」バンッ
僧侶「ほらほらぁ〜動かないでぇ〜。ベホイミ〜」ポワァ
勇者「……う、うるさいわいっ! お前らこそ! 勇者に対する扱いというものがなっちゃいないんじゃなかろうか⁉︎」
魔法使い「自分で気楽に接してくれって言ったんじゃない」
勇者「うっ」
戦士「勇者様よ。敬えというのなら敬おう。だが、もっと考えろよ……!」
勇者「す、すんません」シュン
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