150: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/14(日) 14:23:09.25 ID:o71JjVk4O
【翌日 マッスルタウン 出口】
魔法使い「あ〜、今日もマクさん試合するのかなぁ」
戦士「ディフェンディングチャンピオンだからな。当然だろう」
勇者「……」
僧侶「くすくす」
魔法使い「見に行きたいなぁ」チラ
勇者「だめだ。昨日は予定外に道草くっちまったんだから」
魔法使い「ケチ。男の嫉妬ってみっともないわよ」
戦士「勇者も鍛錬すればまだまだ伸びると思うぞ」
魔法使い「そういうんじゃなくて! 圧倒的なのに惹かれるんじゃな〜い! 完成形の魅力ってやつ?」
僧侶「育てるのも女の嗜みだと思いますけどぉ」
魔法使い「可愛げがあればいいけどねぇ、こいつじゃ」チラ
勇者「なんだよ」
魔法使い「……」ジトォー
勇者「そんなに目を細くして。ゴミでもはいったのか? 近眼?」
魔法使い「……はぁ」ガックシ
老人「おい、お主たち」
馬「ブルルッ」パッカパッカ
戦士「ご老体、その馬車は」
老人「これまで賞金を溜め込んでたカラナ。旅の選別ヨ。仲間が増えれば馬車はつきものダロ? まだ増えるかもわからんシ」
魔法使い「くれるの⁉︎」
老人「それと、ほれ」ポイッ
魔法使い「わっ⁉︎」ワタワタ
老人「アイヤー。そんなものも受け取れない反射神経カヨ」
魔法使い「魔法職なんだからいいでしょ! ……あれ、これって」
老人「イーリスの杖ヨ。昨日、マクから渡しておいてもらうように頼まれたネ」
魔法使い「えっ⁉︎」
戦士「ほう、なかなかに粋な計らいを」
魔法使い「で、でもっ、私、ちょっと会っただけなのに」
老人「受け取るヨロシ。それがあいつも望んでおるコトネ」チラ
勇者「ご、ごほんっ!」
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