124: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/13(土) 17:05:42.15 ID:OTML+W87O
【コロシアム 観客席】
僧侶「すごい人だかりですねぇ。何人ぐらいいるんでしょう」
戦士「見た所、あむっ、三千人ぐらいじゃないか」
僧侶「大きな建物だったんですねぇ」
魔法使い「外から見る分にはガワだけだしね。収容人数はそんなに入るんだ」
老人「おろ、お主は」
戦士「……? お、昨日のご老人ではないか」
魔法使い「勇者が家の修理にっていってた人?」
僧侶「主人がいつもお世話になっておりますぅ〜」
魔法使い「いつ結婚したんだ、あんたらは!」
老人「そうカ。そういう話になってるカ。つったっとら邪魔ヨ。座るヨロシ」
魔法使い「いいんですか?」
老人「む?」
僧侶「女性が苦手なのではぁ〜?」
老人「なに寝ぼけたこといってるカ。若い頃は日替わりでとっかえひっかえネ」
戦士「それはどうかと思うが……勇者は」
老人「細かいことはいいネ。デモンストレーションはじまるヨ」
司会「皆さまぁ! お待たせいたしましたぁ! 現っ! チャンピオン! 女武闘家さんの入場でぇぇーーすっ!!」
武闘家「……」スッ
観客「おおーっ! 出てきたぞぉーー!」
観客「きゃーーっ! チャンピオーーン!」
司会「初壇上から負け知らず! 並み居る猛者をばったばったと倒して気がつけばチャンピオン! そう! 私こそがチャンピオン! 好きなものはぬいぐるみと乙女チックだー!!」
武闘家「ちょっ」アタフタ
司会「ただいま予選を行なっておりまして、この後、本戦へと進みますがまだ少々お時間がございます。その間、チャンピオンに一戦してもらおうぜー!!」
観客達「オォーーッ」ガヤガヤ
僧侶「耳がキーンってしますねぇ」
戦士「チャンピオンは目玉だからな」
老人「まったく、勘違いしすぎヨ」
魔法使い「勘違い?」
老人「観客達に言うてナイネ。言うてるのはあのバカ弟子ヨ」クィ
武闘家「……」ペコリ
老人「声援なんぞに応えおってからに。なにしにきたのか本分を忘れてるアル」
戦士「弟子とは……? ご老人、あなたの弟子なのか?」
老人「そうヨ。不甲斐ない弟子を持って穴に引きこもりたい気持ちネ」
僧侶「わぁ、じゃあ、お爺さんも強いんですかぁ?」
老人「当たり前ヨ。強さなんてのは――」
観客「キャーーッ! キラーパンサーよーー!」
魔法使い「キラーパンサー⁉︎ 大人の⁉︎」ガタッ
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