110: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/12(金) 20:53:21.30 ID:cIisLjGgO
【宿屋 部屋】
魔法使い「ねぇ、勇者って結局どんくらい強かったの?」
戦士「質問の意図がわかりかねる。見ていただろう?」
魔法使い「うーんと、要するに、魔王と渡り合えると思った?」
戦士「いや、それはどうだろうな」
魔法使い「無理そう?」
戦士「無理とは言ってないが。個人でとなると厳しいだろう」
僧侶「くすくす」
魔法使い「なにがおかしいのよ」
僧侶「強さ議論をしているのがおかしくてぇ〜」
魔法使い「どーゆー意味?」
僧侶「彼はそういう次元にいるんじゃないんですよぉ」
戦士「……?」
僧侶「女神様が人間と力比べをなさるはずがありません〜」
魔法使い「はぁ、教会特有の信仰心ってやつ」
僧侶「いいえ〜真実ですよぉ〜」
魔法使い「女神の祝福ねぇ、どういう形で現れるんだろ」
僧侶「勇者さまはありがたぁ〜いお方なのですぅ〜」シミジミ
戦士「……ふむ」
勇者「ただいま」ギィ
僧侶「おかえりなさいませ〜」
戦士「おう、あの老人は何の用だったんだ?」
勇者「明日さ、出発しないことにした」
魔法使い「えっ?」
僧侶「どうして突然〜?」
勇者「うん、まぁ、なんていうか、家の修理を頼まれちゃって」
戦士「修理? いきなり他人にそんなものを頼むのか?」
勇者「いや、ほら。俺って手持ちの金が一番少ないだろ? 賃金はずむっていうから引き受けたんだ」
魔法使い「……ふぅ〜ん、まぁそれはそうだけど」
勇者「明日は、みんな自由行動でいいよ」
僧侶「ついていってもよろしいですかぁ?」
勇者「いやぁ〜それはやめといたがいい。気難しい爺さんだったから。なんでも、オンナが嫌いらしい」
戦士「変わった老人だな」
勇者「そういうわけだから。観光でもしてきてくれよ。な?」
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