102: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/12(金) 18:30:16.12 ID:cIisLjGgO
【マッスルタウン 宿屋 表通り】
僧侶「二人ともがんばってぇ〜!」
魔法使い「(勇者……伝説の。本当に強いのかしら)」
勇者「なぁ〜んでこんなことになっとるのかねぇ〜」
戦士「剣を抜けッ!!」チャキ
勇者「そろそろ頭冷やせって。俺が本気だしたことないってのはそういう意味じゃない、怠けてただけだっての」
戦士「それなりにと言ったではないか!」
勇者「あー、うん、まぁ、でもそれは俺の中での話だから。全然たいしたことないんだって」
戦士「伝説の存在……ずっと興味があった! いつか手合わせしてみたいと願っていた!!」
勇者「……チッ、またかよ」イラァ
戦士「さぁ、剣を抜け」
勇者「また、“勇者”かよ」
戦士「それとも、私では剣を抜くにすら値しないとでも言うつもりか!」キッ
勇者「……ふぅ」ニコ
戦士「どうした?」
勇者「俺の負けだ。頼む、剣を収めてくれ」
戦士「きさ、ま……っ! それでも男か! 神聖なる決闘を前にして、侮辱する気か!」
村人達「なんだなんだ? 決闘か? いいぞーやれやれぇー!」ガヤガヤ
勇者「なぁ、そんな熱くならなくても」
戦士「私は……っ! 私はこの剣に人生を賭けた! 雨の日も風の日も、オンナを捨て、指のマメが潰れても振り続けたッ!!」
勇者「……」
戦士「その、誇りを……誇りを貴様は侮辱するというのか……?」
武闘家「なんだ……?」
老人「喧嘩アルか? ……む、あやつは」
武闘家「……師匠、知り合いですか?」
老人「面白い見世物にナルヨ。ワシらも見物していくアル」
勇者「はぁ……わかったよ」スラッ
戦士「……恩にきる。一方的な勝負だとは理解してる」
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