101: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/12(金) 18:10:49.43 ID:cIisLjGgO
【宿屋 食堂】
勇者「なぁ、いじけるのはよせって。ピオリムなんて使わないだろ?」
魔法使い「付加価値のある杖ってだけでハクがつくんだから!」
勇者「そんな、使わない機能があっても」
魔法使い「全部あんたが悪いのよ! 貧乏なくせに! 貧乏なくせに!」ゲシゲシ
勇者「や、やめてたもれ〜」
僧侶「私のゴスペルリングの効果はパーティに適用されますので、このまま進めなくはできなくはないですけどぉ」
戦士「ろくに戦闘をしていない。レベルアップどころの話ではないぞ」
勇者「うっ」
戦士「ダーマに着く頃にはかなり強いモンスター達が闊歩する場所になる。はたしてこのままでいいのやら」
魔法使い「私はイヤよ! なにもできずに死ぬなんて!」
戦士「……勇者はどうなんだ? 戦っているところを見たことがない」
勇者「俺? それなり」
戦士「それなりとは、かなりのは幅がある」
勇者「すまん、正直本気がどこまでかは俺もわからんねーんだ」
魔法使い「……どういう意味?」
勇者「本気だしたことないから、俺」
戦士「それは、なにもしなくてもまわりが倒してくれたとか」
勇者「ああ、いやいや、勝負で苦労したことないの」
戦士「……」ギラッ
勇者「……なぁ、なんか逆鱗踏んだ?」
僧侶「というよりぃ、好奇心にぃ」
戦士「ふ、ふふっ、それは面白いなぁ。これまで城の猛者供と手合わせしていたそうじゃないか? 噂には聞いてるぞ」
勇者「い、いやぁ〜。噂って尾ひれがつくもんじゃない?」
戦士「アデル城の戦士長といえば、我が師の同僚だったお方。そのお方とも手合わせをしているはずだよなぁ〜」スラッ
勇者「なぜに剣を抜かれる?」
戦士「苦労したことが、ない? ほほう。それはそれは……」ガタッ
勇者「なぁ、僧侶、出店見に行かない?」
僧侶「今はちょっとぉ〜」
戦士「おい、勇者ッ……表、でろっ!!」バンッ
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