673: ◆takaJZRsBc[saga]
2019/04/21(日) 01:42:40.43 ID:GIEAlWj20
ドラメッド「仲間が戦っているのに見ていることしか出来ないのは辛いであるな」
葉隠「……は?」
ドラメッド「居残りが辛いからここで一人悩んでいたのであろう?」
葉隠「……違うべ。俺は死ぬのが怖くてたまらねえんだ」
ドラメッド「フム、なるほど。みんな頑張っているからきっと大丈夫である! 元気を出すぞよ」
葉隠「おめーさんは強そうに見えないけど、戦えるのか?」
ドラメッド「争いは苦手である。出来ることなら話し合いで解決したいが、そう上手く
行かないことも多い。そういう時はワガハイも戦うである」
葉隠「どいつもこいつも勇敢なこって。逃げちゃいけないのか? 戦わないのが
そんなに悪いことか? みんなゴミクズみたいな目で俺を見る!」
ドラメッド「怖いのは仕方ないである。ワガハイだって怖いである。えっと名前は……」
葉隠「葉隠康比呂だ」
ドラメッド「時に葉隠殿、葉隠殿には家族や親しい友人はいないであるか?」
葉隠「……母ちゃんがいる。俺は友達はいねえけど母ちゃんがいればそれでいいんだ」
ドラメッド「今戦わなければ、母上殿も危ないのでは?」
葉隠「おめーさんは知らないかもしれねえが、この世界は荒廃してて世紀末状態なんだべ。
……考えたくねえけど、母ちゃんが生きてるかどうかわからねえ」
葉隠「それに! 母ちゃんなら自分はいいから俺に生きて欲しいって、そう言ってくれるはずだ!」
ドラメッド「そうであろうな。母親とはそういうものである……」
葉隠「なあ、俺をおめーらの世界に連れてってくれ! 一人くらいなんとかなんだろ?! 一緒に逃げるべ!」
ドラメッド「それは構わないであるが、一緒に逃げるのは出来ないである」
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