213: ◆takaJZRsBc[saga]
2018/02/10(土) 23:24:18.10 ID:GBIclPKI0
ドラえもん「ぼくは今大変なことに気付いてしまった……」
のび太「な、なに?」
ドラえもん「ぼくたちが未然に事件を防いでしまったから、現在解放されているフロアは、
一階だけ。それも保健室と大浴場はまだ閉まってる」
のび太「それがどうかしたの?」
ドラえもん「お風呂場が開かないとサウナが使えない……。つまり、
今のままだと石丸くんと大和田くんは友達になれないんだ!」
のび太「……それだけ?」
ドラえもん「それだけって……大変なことだよ! 見た感じ、大和田くんはコンプレックスを
乗り越えて前より余裕が出来たぶん、みんなからも信頼されて良好な関係を
築けてるみたいだけど、石丸くんは特に親しい友達がいないみたいだ」
のび太「そりゃあ、あのセイカクじゃねえ……」
ドラえもん「今のままじゃ可哀相だ。それに、価値観がまるで違う大和田くんと仲良くなることで
視野が広がるというか、石丸くんは今よりも丸くなるんじゃないかな?」
ドラえもん「ぼくたちの目的はただ事件を防ぐだけじゃない。みんなが外に出てからも
手を取りあって助け合えるようにしなくちゃいけないんだよ?」
ドラえもん「なのに、この生活で信頼出来る仲間が作れなかったら外に出ても意味がないじゃないか」
のび太「そうだけど、なにも大和田さんじゃなくてもいいんじゃないの。苗木さんあたりに
ソウダンすればなんとかしてくれそうだけど。あの二人あつくるしいからなぁ」
ドラえもん「他人事なんだから! もしジャイアンやスネオがいなかったらきみはどう思う?」
のび太「ジャイアンやスネオがいないかぁ……イジメられなくていいんじゃないかなぁ。
……あ、でも大ぼうけんのとき二人がいないとものたりないかも?」
のび太「それになんだかんだいつもあそびにさそってくれたり、助けてくれたときもあったっけ……」
ドラえもん「イヤな思いもそりゃたくさんあるけどさ、それ以上に楽しい思い出もあったろう?」
のび太「そうだね。やっぱり友だちがいないなんてダメだ! なんとかしないと!」
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